玄関ドアの鍵交換で暮らしを安全に
玄関ドアの鍵は、いわば防犯の要です。
鍵が古くなっていたり、防犯性の低いタイプを使用していたりすると、空き巣や侵入被害のリスクが高まります。
この記事では、玄関の鍵交換について詳しく解説し、安心安全の暮らしを手に入れるためのポイントをご紹介します。
目次
玄関の鍵交換 3つの手順
玄関ドアの鍵交換は複雑そうなイメージがありますが、現在使用している鍵、使用中の錠ケースに対応している鍵、鍵交換で重視したいこと、のこの3つを確認することでスムーズに鍵交換ができてしまうんです。
必要な3つの工程を、順を追って解説していきます。
現在使っている鍵を確認
鍵を新しいものに交換しようとしているのになぜ今使っている鍵を確認する必要があるのかというと、玄関鍵交換は基本的に全てを取り外すわけではなく一部を交換するため(全て取り換えると費用が数倍にもなります)、現在使用している鍵ケースと相性の良い鍵の中から次の鍵を探す必要があるからです。
鍵の種類
実際にどんな鍵の種類があるんでしょうか。一緒に確認していきましょう。
低い | 並み | 平均以上 | 高い |
---|---|---|---|
× | - | △ | 〇 |
ピンシリンダーキー
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
× ~ △ | - | - | - |
構造がシンプルで比較的安価なギザ鍵です。
防犯性が低い鍵でしたが、徐々に改善されています。
しかし、防犯性を重視したいのであれば積極的にこの鍵を選ぶ必要はありません。
ディスクシリンダーキー
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
× | - | - | - |
現在は廃盤になっているギザ鍵。
ピッキングに非常に弱く、鍵違い数(ギザギザの組み合わせ)の限界が来てしまったため廃盤になりました。
現在でもご使用の方がいましたら、他の鍵に交換することをおすすめしています。
ロータリーディスクシリンダーキー
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
△ ~ 〇 | - ~ △ | - | - |
防犯性が高く、上記二つの鍵のグレードアップとして選択されることがあるギザ鍵です。
ディンプルキーのような特に防犯性の高い鍵が浸透してきた現在、ギザ鍵の防犯性に不安を感じる方が少し増えてきたように感じます。
この鍵はたしかにギザ鍵ですが、しっかりとした防犯性があるので十分交換先の選択肢に入る鍵と言えるでしょう。
ディンプルキー
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
〇 | △ ~ 〇 | - | - |
ピッキングはほぼ不可能と言われるほど高い防犯性を持つ鍵で、小さなたくさんのくぼみがあるのが特徴。
不便な点としては、構造が複雑なため鍵の作成・複製が行えるお店が限られるということです。
使用する上での弱点ではありますが、防犯性の高さを裏付ける証拠でもあります。
カードキー
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
〇 | - ~ 〇 | △ ~ 〇 | - ~ 〇 |
ここからは、金属の鍵ではない鍵を紹介します。まずはカードキーです。
タッチタイプや差し込みタイプがあり、カードなので収納が簡単で持ち歩きが楽なのも特徴です。
暗証番号
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
〇 | - ~ 〇 | △ | △ |
パスワードを入力し解錠するタイプの鍵。
もはや鍵を持ち歩く必要がないのでそういった点では非常に便利ですし、鍵を共有する際受け渡しの手間が省けます。
ただし、パスワードの管理には注意が必要です。
生体認証
ピッキング耐性 | 破壊耐性 | 便利さ | 使いやすさ |
---|---|---|---|
〇 | 〇 | 〇 | - ~ 〇 |
指紋や顔認証など、その身さえあれば開けることができる非常に便利な鍵です。
価格帯によって反応の良し悪しが多少ありますが、鍵を取り出したりする必要がないので基本的には非常に楽で便利です。
一度登録さえしてしまえば、鍵の管理も必要ありませんし、外部にパスワードが漏れるなんていうこともありません。
玄関ドアノブの種類例
玄関のドアノブは鍵と同様毎日使うものです。
使い勝手や見た目で交換を考えているのであれば、玄関鍵交換を行うタイミングで同時に交換することを検討してみてはいかがですか?
円筒錠
破壊耐性 | 使いやすさ | 便利さ |
---|---|---|
× ~ - | - ~ △ | - |
握る部分に鍵が付いているドアノブです。見た目は次に紹介するインテグラル錠とほぼ変わりません。
鍵をかけた時にドアノブが回らなくなることで施錠している、という仕組みです。
インテグラル錠
破壊耐性 | 使いやすさ | 便利さ |
---|---|---|
× ~ - | - ~ △ | - |
円筒錠同様、握る部分に鍵が付いています。異なる点としては、施錠すると閂が出ます。
プッシュプル錠
破壊耐性 | 使いやすさ | 便利さ | スタイリッシュさ |
---|---|---|---|
- ~ △ | 〇 | - ~ 〇 | 〇 |
押す・引くの動作で開閉できるドアに対応しているドアノブです。
押す・引くの動作のみで使用できるため使用感が良く、スタイリッシュなデザインで人気です。
鍵穴が上下に二つ付けられるタイプもあり防犯性に力を入れたい方にもおすすめができます。
サムラッチ錠(装飾錠)
破壊耐性 | 使いやすさ | 便利さ | かっこよさ |
---|---|---|---|
- | - | - | 〇 |
デザイン性に優れた装飾的なドアノブで、クラシックなドアとの相性が良いです。
見た目を重視したい場合に選ばれることが多いです。
他の種類にはない、独特な使用感が気に入って使用されている方もいらっしゃいます。
ケースに対応している鍵をチェック
鍵の確認の時にも紹介しましたが、特にこの型番というものが一番大切です。
型番に対応した鍵はその文字列を調べること(例:[13LA 鍵交換], [MIWA 13LA シリンダー交換]など)で簡単にわかりますので、その中から選びましょう。
もちろん欲しい鍵が対応していないということがありますが、その場合は、費用は掛かってしまいますがケースごと交換をするというのも一つの手です。
実際に鍵交換へ
玄関鍵交換作業は自分で行うか、業者に依頼することになります。
どういった基準で、自分で行うか業者に依頼するかを決めたら良いのでしょうか。それでは解説していきます。
鍵交換で重視すべきは安さ・早さ・確実さ
自分で玄関鍵交換を行うか、鍵屋に依頼するかを選ぶ上での決め手は、安さ・早さ・確実さの何を重視するかです。
その理由をそれぞれ説明します。
早くて確実なのは「鍵屋に鍵交換を依頼」
スピーディかつ確実な鍵交換を望むなら、プロの鍵屋に作業を依頼することが一番です。
また、鍵屋に玄関の鍵交換を依頼するのであれば、現在使っている鍵がこれで、どの鍵が対応していて~…など、調べる必要がなくなるため非常に楽です。
プロの鍵屋が、対応している鍵や防犯性の高い鍵などを紹介してくれるため要望を伝えるだけでスムーズに鍵交換が完了します。
失敗しない鍵屋選びのコツ
鍵屋に玄関の鍵交換を依頼することを決めたなら、安心して任せられる鍵屋を選ぶことが唯一の課題です。
そのためには、具体的な料金設定、十分な会社概要、営業時間や出張対応エリアを確認しましょう。
注意するポイントとしては、安すぎる/高すぎる料金表示、時間帯による追加料金や出張費についての記述です。
安さ重視は自分で鍵交換
一方で、とにかく安さが重要だと思う方は自分で玄関の鍵交換に挑戦してみるのも選択肢の一つでしょう。
なぜなら、プロに作業を依頼すると発生する分の料金が必要なくなるので、かかる費用が交換先の鍵の代金だけになるからです。
しかし当然ですが自分で交換する場合は、現在使用している錠ケースに対応している鍵から、交換手順から、全て調べて準備をする必要があります。
①戸厚を測る
②ケースの型番・品番を見る
③使える鍵が分かるので選ぶ
判明した型番で検索すると、対応した鍵の種類が分かるので購入しましょう。
④実際に交換する
実際の鍵交換の作業についてはこちらで解説しています。
とはいえ、自分で玄関の鍵交換をすること自体はそこまで難しいことではありません。
道具は基本的にプラス/マイナスドライバーがあればできますし、現在設置されている鍵のフロントパネルに刻印されている文字列で検索すると、外し方や取り付け方が簡単に出てきます。
それ通り作業を行うことで鍵交換が可能です。
DIYで鍵交換の注意点
玄関の鍵交換において重要な注意点をお伝えします。
これは型番問わずどの種類の鍵でも共通して言えることなので、しっかり意識して安全に鍵交換の作業を行いましょう。
一つ目は、作業中は玄関ドアを閉めてはいけないということです。
作業によってはドアノブが外れることがあります。
ドアノブの外れたドアをドアノブなしで開けるのはそれこそ業者を呼んで解決しなければいけない問題です。
二つ目は、鍵のパーツには外してはいけないネジがあるので、必要なネジ以外を取り外さないということです。
一度分解してしまうと元に戻すのが非常に困難な箇所が錠ケースには存在します。
それぞれの鍵の交換手順を、正確に再現するようにしてください。
玄関ドアの鍵交換費用と費用に影響する要素
費用相場は一般的なシリンダー錠であれば、安いもので2,000円~程度、5,000円~20,000円前後、高いものは30,000円前後のものや、もちろんそれ以上のものもあります。
電子錠や特殊なドアに対応した鍵の場合は、技術料込みでさらに高額になることがあります。
また、鍵の種類・ドアの構造・交換の難易度・依頼先の出張対応料なども費用に大きく関係してきます。事前に見積もりをしてもらうことで、納得のいく状態で依頼することができます。
玄関の鍵交換が必要なタイミング
以下のような状況は、早めに鍵交換で対応しておくことをおすすめします。
鍵交換をしようかどうか悩んでいる方は参考にしてみてください。
鍵を紛失したとき
誰かに悪用されるリスクを考慮して、なるべくすぐに交換するのが最善です。
拾われただけではすぐに実害が出るとは思えませんが、落としたところを見られていた場合や拾われた鍵が複製されてしまった場合は何か被害が出てもおかしくはない状況と言えるでしょう。
引っ越し・中古住宅購入後
前の住人が合鍵を持っている可能性が考えられます。
管理会社が鍵交換の対応をしてくれている場合や鍵交換費用が初期費用に含まれている場合もありますので、まずは貸主や管理会社に確認をしてみることをおすすめします。
鍵が古い・動作不良がある
鍵が引っかかる、回りづらいなどの症状がある場合は、まずは鍵用の潤滑剤などを使用してみて症状の改善が見られない場合は使用不可能になる前に鍵交換をしましょう。
また、症状の改善が見られた場合にも、鍵交換に備えて前もって交換先の鍵や依頼先には見当をつけておきましょう。
不安を感じたら早めの交換を
玄関の鍵は防犯の最前線であることに加え、生活する上で毎日触れるものです。
少しでも不安や違和感を覚えたら早めに鍵交換を検討しましょう。
どんなお悩みでもカギの出張救急車にお気軽にご相談くださいね。いつでもご対応いたします。